故人に思う

彼を亡くした朝。

私の目から、涙は出なかった。

 

こんな日に。

こんな日に。

 

亡くなるなんて・・・・

明日から、夫婦二人の生活が、

始まる。

そんな、12月の

早朝に。

 

彼は、亡くなりました。



冷えた、彼の、

亡骸に向かって、

 

「お前、娘を幸せにするって

言ったやろ!」

「何考えてんねん!」

「起きろや!」

と、

怒鳴った父の声が、

いまだに、頭から離れません。

彼の、

お通夜の準備をしているときに、

結婚式場から、私の携帯に着信があった。

 

式場のキャンセルするのを、忘れていた。

 

式場の係員は、絶句だった。



それでも残った私たちは、

生きなくてはいけない。

 

炎の中に、入る、

棺桶

に向かって、

叫び、すがりつく、者たち。

「なんで、死んだんや!」

私は、

一人では、

何もできないのに・・・



今、

私は、

 

私と、同じように、

愛する人を亡くした方や、

愛し方に悩みを持つ方の、

心のサポートをしている。

主人が、亡くなったのに、泣けないんです。

 

我が子を、かわいいと、思えないんです。

 

人それぞれ、あらゆることで、

立ち止まる時期があるのだろう。

 

立ち止まって、考えて、

立ち止まって、悩んで。

それでも、

私たちは、生きていく。


バイバイ。そして、ありがとう。